矯正歯科治療を必要とする歯並びにも様々なタイプがあります。その中から比較的多いタイプを取り上げてご説明します。ご自身の歯並びがどちらのタイプに当てはまるかチェックしてみてください。
あごの骨(=歯が生えるスペース)に歯が並びきらない状態です。「あごの骨の大きさに対して一つ一つの歯が大きい」もしくは「歯の大きさは標準的だがあごの骨が小さい」など、あごの骨と歯のサイズのアンバランスが原因です。歯ブラシが届かない箇所が多いため、汚れが残りやすく、虫歯や歯周病の原因となります。また八重歯は日本ではチャームポイントに見られることもありますが、欧米では異なりドラキュラの歯と呼ばれ矯正の対象となっています。
噛み合わせようとしても、特に前歯が噛み合わない状態です。前歯で食べ物をうまく噛み切ることができないだけでなく、正しい発音ができないことが多いです。「幼稚園児や小学生になっても指しゃぶりを続けている」「舌を突き出す癖」「唇を噛む癖」「口呼吸」などが原因です。当院では矯正治療の他に、その原因から改善するMFT(口腔筋機能療法)を行っています。
噛み合わせると、上の歯が下の歯を隠してしまう状態です。
上下の歯を噛み合わせたまま口を開くと、下の歯が4分の3程度見えているのが正常な状態ですが、下の歯がそれ以上隠れている場合は、過蓋咬合の可能性があります。乳歯を早くに失くしたり、虫歯による奥歯の欠損を放置したりすると、噛み合わせが深くなります。笑ったときに上あごの歯肉が見えたり、下の前歯が上あごの内側の歯肉を傷つけて炎症を起こしたりすることもあります。