スポーツをしている人は矯正治療をしていいのか?|浦安市の矯正歯科専門医院・新浦安カタヤマ矯正歯科
2022.06.01

今回は患者さまからよくご質問がある「矯正治療をしていてもスポーツをしても大丈夫ですか?」についてご説明させていただきます。

■ 矯正治療中でもスポーツはできます

矯正治療中でもほとんどのスポーツはして頂いても大丈夫です。しかし、配慮が必要な場合もあります。
取り外し式の装置で矯正治療を行っている方は、スポーツする際には外すことを指示させていただくこともあります。
ワイヤー矯正をされている方で、接触するような激しいスポーツをする際には注意が必要です。他の選手と顔がぶつかることで、装置によって頬の内側が傷ついてしまうことがあります。マウスガードなどの装置があった方がよい場合もあります。

■ 矯正治療で気をつけた方がよいスポーツ

顔面を強打したりするスポーツをしている際は、お口の中に傷ができてしまいます。
ボクシング・空手・ラグビー・アメリカンフットボール・ラクロスなど競技によってはマウスガードの使用が決められている場合があります。ワイヤー矯正をされている方はマウスガードが合わなくなるので、頻繁に作り変える必要があります。

■ 矯正装置の種類

装置を大きく分けると、取り外し式 と 固定式 の装置があります。

■ 取り外し式の矯正装置の場合

小児矯正で用いられる取り外し式の装置や、インビザラインなどに代表されるマウスピース矯正などはスポーツ中に装置が破損したり、接触により破損したりし、お口の中を傷つけてしまう可能性があります。スポーツを行う際には取り外ししてから競技を行っていただいた方が安心だと思われます。担当医と一度ご相談してください。

■ 固定式の矯正装置の場合(ブラケットを用いた場合)

矯正治療で一般的に使用されるマルチブラケット装置(歯の表面に装置とワイヤーが装着する)は、歯の表面にブラケットを接着剤でつけます。

東京オリンピックで競泳女子200mと400m個人メドレーで金メダルを獲得された大橋悠依選手や、北京オリンピックフィギュアスケートで活躍されている宇野昌磨選手や坂本花織選手などのようにアスリートもワイヤー矯正をされている方が増えてきています。非接触のスポーツであれば特に問題なく矯正治療は行えます。

格闘技やラグビーやサッカーなどの競技を行う際の対応として、「マウスガード」を使用する必要があります。
矯正治療中では歯並びが変化してくるので、治療に合わせて「マウスガード」を数か月ごとに作り替えないといけないので、その分の費用が掛かります。

■ 矯正装置がついている状況でスポーツ中にケガをされた場合は?

まずは全身の方を優先して病院を受診してください。脳外科や整形外科もしくは、口腔外科などで、顎の骨折や、歯の破折、脱臼などの応急処置を受けてください。
その後、全身の状況が落ち着いたら、なるべく早く矯正歯科の受診をしましょう。

■ スポーツと歯並びの関係

スポーツをするときに、瞬発力や一瞬の強い力を出すとき、食いしばることにより身体が安定し全身の筋肉がupするといわれております。
かみ合わせが悪いと、噛む筋肉(咀嚼筋)に左右差がでます。下顎骨と頭は筋肉を介してつながっているので、咀嚼筋のバランスが悪くなると頭を支えている身体も影響を受けます。体のバランスがずれることにより体幹が歪み、一部の筋肉が過緊張し関節などに影響を及ぼし、パフォーマンスが低下します。

歯並びがよいとかみ合わせが安定し、首の筋肉や体の軸がぶれなく重心が安定するためパフォーマンスが向上します。
ただし、噛みしめていることにより筋力upしますが、体が固定されている状況であり関節の可動域が狭くなります。スムーズな動きを行う時は上下の歯はついていない方がよい場合もあります。それぞれのスポーツによって力を出すときや滑らかに動くかはかわってきますので、監督やコーチなどに体の動かし方力の入れ方などについては指導受けられてください。

矯正治療の初期の段階では、装置の違和感や、痛みによって一時的に噛みしめれなくなることもあるので、装置をつける時期に関しては担当医とよく相談してみましょう。

■ スポーツと矯正治療を両立できように通院しやすい病院を選びましょう

スポーツに取り組む子どもが歯科矯正を受けるなら、通いやすさに配慮し、診療時間やアクセスの良さを重視してクリニックを選ぶことも大切です。

歯科矯正中には定期的に通院する必要があります。学校の運動部に所属していたり、地域のスポーツクラブに通っていたりすると、練習や試合で忙しく、通院の時間を確保しづらいという声も耳にします。

夕方の遅い時間帯や、土曜も診察しているクリニックを選ぶことで、スポーツと歯科矯正を両立しやすくなります。また、練習場所の付近や最寄りの駅から近いクリニックなら、練習の後にも立ち寄りやすいでしょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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