食いしばりと矯正治療の関係|DOCTORʼS BLOG|新浦安カタヤマ矯正歯科|新浦安駅直結|矯正歯科の専門医院
2024.10.10

矯正治療中の食いしばりについてお悩みの方はいませんか?
今回は食いしばりと矯正治療の関係についてご説明いたします。
(関連ブログ 食いしばりとは ~その原因と対策について~

矯正を始めると食いしばりが減る?

矯正治療中は主に噛む時に痛みが強くでる方が多いと思われます。
したがって、食いしばると痛くなることから矯正治療中は食いしばりが減るといわれています。

しかし、矯正治療をしてから食いしばりが増えたと感じる方もなかにはいらっしゃると思います。
その場合、ストレスがあり筋肉が過度な緊張状態であったり、
歯を食いしばって痛みに耐えようとしているのではないでしょうか。

TCHについて

通常、歯と歯の間は2㎜程度離れていることが理想的です。

反対に上下の歯が接触している状態をTCHといいます。
TCHとは、Tooth Contacting Habit(歯列接触癖)の略で、
上下の歯を接触させる癖のことです。

TCHは歯と歯の軽い接触なので、食いしばりほど強い力はかかりませんが、
顎の筋肉をずっと使っている状態のため顎関節症のリスクや歯や歯周組織の負担につながります。

食事をするときや会話をするとき上下の歯は接触しますが、
それでも歯と歯が接触する時間は1日15分程度しかないといわれています。

パソコンやスマホの使用の際、前かがみの姿勢になりやすいですよね。
下向きになればなるほど顎は閉じる方向に動きやすくなります。
姿勢が悪いとTCHになりやすいともいえます。

上下の歯が接触していることに気がついた時はやめるように心がけましょう。

食いしばりの矯正治療への影響は?

・歯の移動が妨げになる。
矯正治療は歯に対して平行(横方向)に力をかけています。
反対に食いしばりは歯に対して垂直(縦方向)に力がかかります。
上から力が加わることにより、歯が正しく動かなくなります。
そのため、矯正治療のスピードが低下し治療期間が通常より長引くことや
動かすべき方向とは逆に歯が動いてしまうなど、トラブルを引き起こします。
治療計画通りに歯を移動させるためには、適切な力と方向のコントロールが必要です。
食いしばりによる垂直な力は、このプロセスを阻害し、歯の移動の妨げになります。

・痛みが増大する可能性がある。
食いしばりによって歯に力がかかることで痛みがより強くなることがあります。
矯正治療中は歯の根っこが不安定な状態で、神経に刺激が加わることで痛みを感じやすくなります。

・装置が外れやすくなる。
ブラケットといわれる歯につける装置は最終的には外すものなので、
微妙な強度で歯に接着されています。
そのため、外れてしまうこともありますが、
食いしばりをしているとより装置の脱離や破損に繋がります。
歯と歯が常に接触した状態になると、装置同士が擦れ合ってしまい、外れやすくなります。
外れる回数が多いと歯を動かせる時間が少なくなったり、治療がスムーズにいかなくなり
治療期間が大幅に延びることが考えられます。

マウスピース矯正を行う場合も、食いしばりによるマウスピースの変形や損傷が心配されます。
食いしばりの傾向がある方はワイヤー矯正が適切な選択肢となることもあるでしょう。


当院では矯正相談を無料で行っておりますので、
ご検討中の方はぜひ一度当院へお越しください。

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