歯ブラシの選び方は|浦安市の矯正歯科専門医院・新浦安カタヤマ矯正歯科
2021.09.28

お口のセルフケアに欠かせない歯ブラシですが、様々な種類の歯ブラシが販売されているので、何がいいか迷った経験は多くの方にあると思います。それぞれの歯ブラシには特徴があり、患者さまの状況に合わせて選択していただくことで効果が変わってきます。歯茎が腫れている歯周病の患者様にあったものや、矯正治療中の患者さまに特化したものや、お子さまや高齢者によっても変わります。歯ブラシを選ぶ5つのポイントを説明します。         

■ 歯ブラシの特徴

歯ブラシには大きく分けると、手用歯ブラシと電動歯ブラシがあります。

1手用歯ブラシ
手用歯ブラシとは一般的な手磨き用の歯ブラシです。

手用歯ブラシのメリットは、種類が豊富にあり、電動歯ブラシよりもコストがかからないことです。
手用歯ブラシのデメリットは、歯磨きの仕方が難しいことです。きちんと歯面に歯ブラシが当たらないと汚れがとれません。歯ブラシの仕方については歯医者さんでコツを教えてもらうようにしましょう。また、全ての歯を丁寧にブラッシングすると時間がかかります。

1-1) 毛の硬さ

  • やわらかめ:歯や歯茎にやさしいため傷つけにくい。歯肉炎や歯周病で歯茎の腫れがあり、出血しやすい方におすすめ。強固に付着したプラーク(歯垢)を除去しにくい。
  • ふつう:やわらかめ、かための中間。硬さに迷った時はまずふつう基準にすると選びやすい。
  • かため:頑固に付着したプラークを除去しやすい。ブラッシング圧が強すぎると、歯茎を傷つけたり退縮しやすかったりする。知覚過敏になることもあるので力強く磨いてしまう方には不向き。

1-2)ヘッドの大きさ

大きめのヘッドは一度に広範囲を磨くことができ、手の力が弱い方、お年寄りに向いています。ただ、奥歯や細かい部分に歯ブラシが届きにくく、清掃が困難な部分が見られやすくなります。
小さめのヘッドは、奥歯や細かい部分の操作性に長けています。お口が小さい方や、大きく開けられない方に向いています。

1-3)毛の形状

さまざまな形状がありますが、ここでは3種類ご紹介します。

  • ストレート:全体や歯と歯茎の境目を磨きやすい。細かな凹凸や奥歯などは磨きにくいため動かし方に工夫が必要。
  • タフト  :山切り型。歯と歯の間を磨きやすい。歯周ポケットに入れ込むように磨くのは難しい。
  • ワンタフト:円錐状の山が一つの小さな歯ブラシ。最後臼歯の後方や矯正装置とその周辺を磨きやすい。
          メインではなく、他の形状の歯ブラシと併用するのがよい。

1-4)ハンドル(持ち手)の形

丸や楕円形のハンドルが主流ですが、三角形や六角形、八角形のハンドルの歯ブラシもあります。 特に六角形や八角形のハンドルは、ペングリップ(歯ブラシを鉛筆のようにもつ把持方法)に適しており、力加減や当てる角度を調整しやすいといわれています。

1-5)毛の材質

  • ナイロン  :最も主流な材質。吸水性が低く、雑菌繁殖しにくいため衛生的。
          しかし、毛先が硬く鋭いので、力を入れると歯茎を傷つけてしまうこともあります。
          ナイロンの歯ブラシを選択される際には、毛先がラウンド状(丸型)のものをおススメします。
  • ポリエステル:ナイロンよりさらに吸水性が低く、速乾性があるためより衛生的。
          柔らかく、弾力があるため長持ちしやすい。歯の表面や歯茎に優しくブラッシングできるます。
          歯科医院専売品に用いられることが多い。
  • 動物の毛  :ブタやウマの毛が用いられる。軟らかく歯茎を傷つけにくい。
          また復元力があるので毛が広がりにくい。吸水性があり、乾きにくいため衛生面では他2種に劣る。

2)電動歯ブラシ
電動歯ブラシは電気によって動くため、短時間で簡単に歯の汚れを落とすことができ、疲れないのがメリットです。忙しくて時間がない人や歯ブラシが面倒な方にはおススメです。

しかし、手用歯ブラシと同様に歯面にきちんと歯ブラシが当たっていないと汚れが落ちず、歯ブラシした気になってしまいますので、注意は必要です。また、電力がないと動かないことや、コストが高いこともデメリットとしてあげられます。また、患者さまの歯や歯肉の状態にあっていない歯ブラシをしようしたり、パワーが強すぎてしまう電動歯ブラシを使用してしまうと歯茎を傷つけてしまうリスクもあります。

 2-1)電動歯ブラシ
    モーターにより毎分2500~7000回ヘッドが動き、ゴシゴシと動かさず歯面に当てるだけで汚れを除去できます。
    手用歯ブラシで歯磨きしている感覚と似ているのが特徴です。
    音波歯ブラシなどが苦手な方や、手磨きの感覚が好みの方にはおススメです。
    しかし、歯茎に対する刺激がやや強く、傷つけやすいので注意が必要です。

 2-2)音波歯ブラシ
    周波数200~300Hz(ヘルツ)の音波振動が発生します。
    毎分2万~4万回の振動数で歯ブラシが動き、毛先が触れていない部分のプラークも除去することができます。
    電動歯ブラシより清掃効果が高く、電動歯ブラシと同様に歯面に当てるだけで汚れを除去できます。
    振動が強いので慣れるまでに時間がかかりやすいといわれています。
    ブラケットやワイヤーなどの矯正装置が装着されている患者様にはおすすめです。
    お口をできるだけ清潔にされたい方にはおすすめです。

 2-3)超音波歯ブラシ
    周波数160~200万Hzの音波振動が発生します。
    毎分100万~150万回の振動数で歯ブラシが動き、
    プラークに潜む細菌や虫歯菌の温床となる「不溶性グルカン」を破壊することができ、歯面に汚れを付きにくくすることができます。
     振動が細かすぎるため、他2種とは違い歯ブラシを歯面に当てるだけでなく動かす必要があります。

■ 歯ブラシの交換目安

歯ブラシを交換する目安は、毎食後1日3回歯磨きを行う方で、約1ヶ月といわれています。歯ブラシの毛先が広がると汚れの除去率が低下します。毛先が開いた歯ブラシを使用することで、約60%も低下する報告もあります。できるだけ毛先が開く前に交換するように心がけましょう。

■ 当院おすすめの歯ブラシ

・ スイス生まれの歯ブラシ『CURAPROX(クラプロックス)』

1972年、セルフケア意識が高いスイスにおいて、CURAPROX(クラプロックス)は生まれました。CURAPROXは、人々が生涯を通じて健康的な歯を保てることを目的とした予防歯科の考えのもと開発されました。

・歯ブラシの毛先に毛はCuren®繊維を使用し、細く柔らかい
 一般的な歯ブラシはナイロンでできていることが多く、太くて硬いため、一度ではプラークが取りきれず、
 歯と歯茎の間に汚れがのこってしまうことが多い。
 CURAPROX のCuren®繊維は、非常に柔らかく、歯の間や歯周ポケットにフィットし、汚れをとることができる。

・植立本数が5460本で、一般的な歯ブラシの2~10倍
 5460本の毛が密集しているので、一回磨いただけでも汚れをキャッチしてくれる。

・3ヶ月使用可能(普通の歯ブラシは約1か月ほど)
 交換目安としては3ヶ月なので、一般の歯ブラシに比べて3倍長持ちします。

また、矯正治療中の患者さまの専用の歯ブラシもあります。『CSオルソ ウルトラソフト』は、特別な溝があり、ブラケットを装着している場合でも歯磨きが可能です。 少し長い毛の部分が、ワイヤーと歯の間の汚れもきれいに取ることができます。

CURAPROXは使用した感じは今までの歯ブラシとは当たり具合が全く異なります。新感覚の歯ブラシで、お口のケアを是非お試しください。

『DENT.シリーズ』

1976年設立された日本のライオン歯科材株式会社の製品です。

・ DENT.EX Slimhead ll デント イーエックス スリムヘッド ツー

口腔内の操作性に優れており、TBIファーストステップの方におすすめです。 ロングネックとなっているため、前歯や唇にハンドル部が当たることなく臼歯部の清掃が確実に行えます。また、歯頚部に毛先を当てやすいコンパクトヘッドが特徴的です。また、太めの持ちやすいハンドルになっているため、どのような握り方でも持ちやすい設計になってます。

・ DENT.MAXIMAデント マキシマ

超薄型ヘッドでワンステップ上のTBIにおすすめです。

うすさ2.6㎜の超薄型コンパクトヘッドにより、頬側面や最後臼歯の後ろ側もしっかりと毛先を当てて歯ブラシができます。また、ロング&スリムネックであるため、お口の中に入る部分が小さく、操作性が高いです。持ちやすく滑りにくい弾力ラバーグリップとなっております。 

ワイヤー矯正治療をされているかたや今後ご予定のあるかたは歯ブラシが非常に大なるとおもいます。矯正治療中の歯磨きに関してのプログもご参考にしてください。

矯正治療中の歯磨き

最後までご覧になっていただきありがとうございました。

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