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2023.01.20

ホワイトニングとは薬液によって、歯の内面から色を白くする方法です。マウスピース型装置や舌側矯正をされている方は矯正治療中でもホワイトニングを行える場合があります。

歯科矯正治療で歯並びがよくなると、「せっかく歯がきれいになったし、白くしたいな」という気持ちを持たれる方は、少なからずいらっしゃると思います。最近は市販のホワイトニング材が増えて手に取りやすくなったこともあり、ホワイトニングはより身近なものになってきているようです。 今回はホワイトニングの方法と矯正治療を今後予定されている方へのおすすめ時期に関してご説明させていただきます。

ホワイトニングの種類

・オフィスホワイトニング

院内で歯科衛生士が施術するホワイトニングです。

歴史は比較的浅く1991年、アメリカでオフィスホワイトニング材が販売開始され、その後1997年に国内で初めてのオフィスホワイトニング材が承認されました。

歯肉の保護をしてからホワイトニング材を塗布し、光照射(当院では1回10分が目安)をします。塗布と照射は1回の施術で3回繰り返します。高濃度の薬剤を表面的に効かせることで、短時間で歯を白くすることができます。

・ホームホワイトニング

歯型を歯科医院でとり、トレーを作製し、ご自身がおこなうホワイトニングです。

こちらも歴史は浅く、1989年にアメリカで現在の方法でおこなうホームホワイトニングが発表され、国内で初めてホームホワイトニング材が承認されたのは2001年のことです。

ホワイトニング開始前に歯の型を取り(印象採得)、「カスタムトレー」を作製します。先に何もつけずに歯みがき済ませ、トレーにホワイトニング材を填入し、装着します。終了後はいつも通りの歯磨きをします。オフィスホワイトニング材に比べると低濃度の薬剤を使用し、じわじわと深く効かせることで、ゆっくりと白くしていきます。

最近は歯の型取りとホワイトニング材の填入が必要ない「既製トレー」を使用したホームホワイトニング材も登場しています。

・デュアルホワイトニング

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用します。婚礼をはじめ、人前に出る行事を予定されている方など、短期間でより白くしたい方にはこちらがおすすめです。

・ウォーキングブリーチ
神経のない歯を白くするホワイトニングです。 オフィスホワイトニングやホームホワイトニングよりも歴史は長く、20世紀半ば頃に現在の過酸化水素と過ホウ酸ナトリウムを使った方法が確立されました。

神経を抜いた歯は、時間の経過とともに変色してしまいます。歯の裏側を削って穴をあけ、薬剤を貼付して、ふたをして白くします。色の変化に応じて数回繰り返し、白くし終えたら最終修復します。

歯質の残存状況や根管充填(根の治療をした後につめる材料)の状態によってはできないこともあります。

現在当院ではおこなっておりません。

各ホワイトニングの特徴

ホワイトニングと矯正治療について

唇側矯正治療の方
歯の表側にブラケットという装置が付き、装置やワイヤーによって歯面が見えづらくなります。そのためホワイトニングを矯正治療前に行うメリットが少なくなります。また、ホワイトニングは多少後戻りを起こします。唇側矯正治療中も装置の下には薬液が浸透しませんので、ホワイトニングをおこなうことができません。唇側矯正治療中の方は、矯正治療後にホワイトニングすることをおススメします。

舌側矯正、マウスピース型装置による矯正治療の方
舌側矯正やマウスピース型装置の装置の場合は矯正治療中もオフィスホワイトニングを行うことができます。
(マウスピース型装置の場合は歯の表面にアタッチメントがついていない事が条件になります) 
ホワイトニングを行うタイミングとしては、ワイヤーの調整を行った2~3日間が矯正治療のお痛みがあると思いますので、痛みが安定してからがおススメです。

ホワイトニングでなぜ歯は白くなるのか

現在国内で承認されているホワイトニング材は過酸化水素や過酸化尿素といった「過酸化物」が主成分です。ホワイトニング材を歯の表面に塗ると、過酸化物が分解され歯の中に浸透し、エナメル質内の着色有機物や象牙質の色を薄くすることで歯が白くなります。オフィスホワイトニングの場合、光照射することで成分をより活性化させます。 なお、金属による変色(アマルガム修復や金属製の差し歯からの溶出による)には反応しないため、金属が原因の着色を白くすることはできません。

ホワイトニングのリスク

ホワイトニング材の刺激によって知覚過敏になることがあります。特に、高濃度の薬剤を使用するオフィスホワイトニングの方がなりやすいといわれています。

症状は一時的なもので、時間の経過とともに解消されます。ホームホワイトニング中の際は、1~2日トレーの装着を中断して様子を見ていただき、症状が落ち着いたら再開していただくようにしています。

ホワイトニング材が口腔内の軟組織(歯肉、粘膜、舌、口唇)に付着すると、白色化や痛みが生じることもありますが、数時間すると消失し落ち着いてきます。

また、歯にもともとあった白い点(ホワイトスポット)や帯状の白斑が、ホワイトニングによってより浮き出て見えるようになることがあります。ホワイトスポットや白斑は歯が生える前、体内で歯が作られる時期に生じる「エナメル質形成不全」によって生じることがあるといわれています。ホワイトニング後1週間から1か月で浮き出た色は馴染んできます。

ホワイトニングで注意していただきたいこと

ホワイトニングの効果は個人差があり、ご希望通りの色にならないことがあります。
また、永久的ではありません。およそ3か月から半年かけて色戻りが生じるといわれています。

ホワイトニングはあくまでも天然歯に対するものなので、詰め物(レジン充填)や差し歯はホワイトニング材を塗布しても変化しません。ホワイトニング終了後、天然歯と詰め物や差し歯の色の差が大きく生じた場合は、取り換える治療をおすすめします。その際は別途費用がかかることをご了承ください。

妊娠中、授乳中の方など、ホワイトニングができない場合がありますので、まずはご相談ください。

ホワイトニング直後に酸性の食品を摂取すると、歯の表面のエナメル質が粗造になることがあり、虫歯のリスクが高まりますので、ホワイトニング後2~3時間は控えていただいています。

また、早期的な色戻りにつながる可能性がありますので、ホワイトニング後24時間は喫煙や色の濃い食品の摂取を控えていただいています。

当院では、ホワイトニング施術の前にカウンセリングの予約をしていただき、ご希望をお伺いし、ご説明、同意をいただいたうえで施術しています。興味がございましたらまずはご相談ください。

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