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2024.04.09

顔はどのように成長していくのでしょうか。

顔の成長は全体で成長していくのではなく、部分的に成長し、顔の高さ、幅、深さで成長していくタイミングはバラバラになります。

顔が形成されてる骨について

顔の骨は顔面頭蓋といいます。顔面頭蓋とは頬骨、鼻骨、鋤骨(じょこつ)、上顎骨、下顎骨、舌骨、涙骨、口蓋骨、下鼻甲介の9種の骨で構成されます。

矯正治療において、この顔面頭蓋はとても重要であり、顔の成長につながるので、成長の時期を知ることで、適切な治療時期が把握できます。 顔の高さは女性より男性の方が大きく、3歳までに70%が完了し、85~90%が一般的に矯正治療を受ける年齢の10歳までに完了してしまいます。

顔の幅は上顔幅と下顔幅に分けられ、上顔幅は2歳児にすでに成人の大きさの70%が完成され、10歳時では90%が形成されています。下顔幅は主として出生後5年の間に成人時までの下顔面幅の増加量の66%が形成され、6番目の歯が生える時期までには85%が完了します。上顔幅に対する下顔幅の割合は年齢を重ねるにつれてわずかに増加する傾向にあり、このことは顔の下半分が広くなっていくことを示しています。ただし、上顔幅と上顎の歯列弓(歯が並ぶところ)の幅との間、また下顔幅と下顎の歯列弓の幅との間には相関関係はないので、必ずしも顔の幅の狭い人の歯列弓が狭いということではないということです。

顔の深さは顔の前後的な長さということになります。多くの不正咬合はこの顔の前後的な方向(ほぼ前方への方向)に異常をもつことでなること多いため、矯正治療においては特に重要であります。



顔の深さの成長は、3歳で上顔面部が成人量の80%、中顔面が77%、下顔面部が69%の成長が既に完了しています。5~14歳までに上顔面部の深さは15%増加し、中顔面部は18%、下顔面部は22%増加していきます。つまり少年期以降においては、下顔面部は中顔面よりもより多く成長し、中顔面部は上顔面部よりも多く成長します。これは顔の成長発育での一つの重要な原則であり、矯正治療においては非常に重要です。特に下顔面部での変化が大きいことからも重要といえます。

一般に下顔面部の深さが1mm増加すると中顔面部の深さは0.6mm増加していくといわれています。そのため、少年期は凸形の側貌を呈していますが、成人になるにつれて下顔面部の著名な成長により、直線的な側貌に変化します。また正面からみた顔は成人になるにつれて細長くなり、これは顔の幅に比較して顔の高さが大きく変化することは鼻においても幅よりも高さがより大きく増加することによります。

いずれにしても矯正治療を多く受ける年齢(910歳)までには顔の成長は全ての方向でほぼ8590%が完了していることになることが矯正治療においては重要になります。

歯並びの悪さを訴えて来院される患者さんは、顎顔面の前方への成長が不足し、代わりに下方への成長が増えてしまっていることが多いです。このことがさまざまな不正咬合が生まれる主たる原因だと考えています。

そのため、不正咬合を防ぐには、顎顔面への成長が完了する前に、矯正治療で成長に合わせた治療をする必要があります。

顎顔面の成長は10歳頃でほぼ完了してしまいますので、お子様の矯正治療を考えてらっしゃる方は、早めにご相談にいらっしゃることをお勧めします。

当院では矯正相談は無料で行っているので、ご検討の方はぜひお気軽に初診相談へいらしてください。

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