すきっ歯の原因と治療方法のご紹介|浦安市の矯正歯科専門医院・新浦安カタヤマ矯正歯科
2022.02.18

「すきっ歯」とは、前歯に隙間がある(正中離開)状態です。
すきっ歯の方は人前で笑うのに躊躇してしまう方が多いです。

乳歯から永久歯に生え変わる時に一時的にほとんどのお子さまにすきっ歯が生じます。永久歯が生えてくる際には外側に向きながら生えてくることが理由です。しかし、隣の歯が生え変わるときに前の方に押しながら生えてくるので、その力ですきっ歯は治ります。しかし、何らかの原因によって隙間がのこってしまう方もいます。 すきっ歯は空隙歯列(くうげきしれつ)とも呼ばれ、放置していると歯磨きがしにくいので口臭や虫歯のリスクが高くなります。また、歯茎に食べ物が直接当たることによって、歯茎が痛くなる場合や、歯肉炎、歯周病になるリスクが高まります。

今回は、すきっ歯になる原因や治療方法に関してご紹介します。

■ すきっ歯の原因

1 歯が小さい
あごの大きさに対して、歯の幅が小さい場合はすきっ歯になる傾向があります。
また、歯の形態やサイズは遺伝的に決定している場合が多く、矮小歯や円錐歯の場合もすきっ歯になる確率が上がります。

2 歯の本数が少ない
通常成人の歯の本数は28本(親知らずも含めると3本)2あります。
しかし、永久歯が埋まったまま生えてこない場合や、欠損している場合は生えてくる予定だった場所に隙間ができ、すきっ歯となります。

関連記事
(埋伏歯)おとなの歯が生えてこない
先天性欠損歯とは?

3 過剰歯がある場合
上の歯の真ん中に余分な歯(過剰歯)が埋まっている場合も、その過剰歯を避けるように前歯が生えてくるので、すきっ歯や正中離開を生じることがあります。
過剰歯がある場合は、歯を動かす際に歯根と過剰歯がぶつかってしまうリスクがあるので、過剰歯の抜歯を行う場合があります。

4 上唇小帯が上の前歯の間に入り込んでいる場合
上唇の裏側には上唇小帯という筋があります。
この筋が上の前歯の間まで伸びていると前歯が塞がらずに、正中離開を生じてしまいます。
この場合は上唇小帯を短くする手術を行う場合があります。

5 指しゃぶりや舌が前に出る癖がある場合
歯並びは唇と舌の力が均衡する場所に並びます。
指しゃぶりや舌が前方に出る癖がある方は、歯が内側から外に押されてしまうため、すきっ歯になる可能性があります。

関連記事
指しゃぶりの歯並びへの影響は?
正しい舌の位置・動かし方についてご紹介

6 歯周病
歯周病が進行すると、歯根を支えている歯槽骨が少なくなり、歯がグラグラしてしまいます。
そのため、歯の間に隙間ができてしまい、すきっ歯になるリスクが高まります。

■ すきっ歯の治療方法

ワイヤーによる矯正治療
歯の表面にブラケットという装置を装着し、ブラケットにワイヤーを通して歯を動かして隙間を閉じていきます。
ほとんどの症例はワイヤー矯正での対応は可能です。
歯のサイズや形が原因の場合は、形態修正の方法を併用する場合があります。

マウスピースによる矯正治療
透明なマウスピースを用いて歯を動かし、隙間を閉じていきます。
インビザラインなどに代表されるマウスピース矯正治療は適応が限られるので、マウスピースが適応症例かどうかは矯正専門の先生にご相談されてください。

プラスティックによる形態修正
直接お口の中で虫歯の治療などで使用するプラスティックを歯にもって、形態を修復し、隙間をふさぎます。

ラミネートべニアによる形態修正
歯の表面を一層削り、その部位に薄いセラミックを張り付ける方法です。
気になる部位だけ行うことができます。矯正で歯を動かすのではなく、つけ爪の要領で形態を修正する審美歯科治療です。

被せ物による形態修正
奥歯などですでに被せ物が装着されている場合は、被せ物を作りなおすことで隙間を閉じる場合があります。補綴治療といいます。前歯部などは審美性のよいセラミックで治療が行われることがあります。

■ 加齢によるすきっ歯!?

加齢によってもすきっ歯が生じることがあります。その原因は歯肉が下がることにより歯と歯の間が見えてくることです。ブラックトライアングルともいわれていますが、歯の形は噛むところより1㎜ぐらいしたが一番豊隆していて、その下は細くなっています。若いころにはその隙間は歯肉で覆われていますが、歯肉が下がることによって目立ってきます。ブラックトライアングルに関しては特に問題はありません。フロスなどを用いて清掃してください。

すきっ歯が気になる方はまず矯正歯科にご相談しましょう。

原因に合わせた治療をおこない、キレイな歯並びで機能的かつ健康なお口の環境をととのえ、いつまでのご自身の歯でお食事がとれるようにしていきましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

タグ
おすすめ記事
2021.10.12
2021.09.22
2021.12.04
2021.10.13
2021.10.26