舌のトレーニング(MFT)について|浦安市の矯正歯科専門医院・新浦安カタヤマ矯正歯科
2022.05.13

■ 舌のトレーニングとは

舌のトレーニング(MFT)とは歯が長期間正しい位置を保つことができるように口腔周囲筋の気泡を整えるための訓練法です。歯並びの乱れや舌を使ったクセの改善、噛み合わせ改善、口呼吸の改善などに行います。

■ 舌癖とは

舌の正しい位置は「スポットポジション」という場所に舌尖がつくことです。そして、正しい舌の動かし方は舌を上顎に押し付けて食べ物や飲み物を嚥下します。

しかし、舌の筋肉が弱い方や、舌の動かし方が適切ではない方は歯並びが悪くなる可能性があります。

歯列の外側には唇や頬、内側には舌があります。いつも唇が開いていたり、舌に望ましくない方向に押していたりすると、筋肉から歯に加わる圧力が不均衡となり、歯が望ましくない方向に移動し、不正咬合が発生します。 そのため、舌の筋肉トレーニングのみならず、正しい位置や動かし方の指導が必要な方には舌のトレーニングを行います。

舌のトレーニング(MFT)の目的

舌のトレーニングのことをMFTと呼びます。MFTとはMyo Functional Therapyの略で、「口腔筋機能療法」とも呼ばれます。舌や口唇の正しい位置を覚えたり、口腔周囲筋を鍛えて強くしたりします。また、口腔周囲筋のバランスが取れていないと、嚥下(飲み込み)、咀嚼、発音、呼吸などの機能にも悪影響を及ぼすので、正しい嚥下、咀嚼、発音、呼吸の仕方をトレーニングすることもあります。MFTの目的は、口腔周囲筋の機能の不調和を取り除くことによって、歯列の正常な形態を維持する環境づくりすることです。

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■ 舌のトレーニングが必要なケース

  • 飲み込むときに舌を上下の歯の間に押しこんで飲みこむような動きをする方
  • 安静時に舌が下の歯に触れている方

舌が常に下の歯の裏側にあり、前に出す癖がある方にはMFTが必要になります。舌癖がある方は、歯が内側から舌で押されてしまいます。そのため、歯並びは前歯で咬めない開咬や上下前歯が前に傾斜、出っ歯の状態になります。

間違った飲み込み方をしていたとしてもなかなかひとから指摘をされないと思うので、ご自身でも気づいていない方がたくさんいます。

また、安静時に舌がどこにあるべきか正しい位置をどこかのタイミングで習ったことのある方は少ないと思います。そのため、意外と多くの患者様にみられます。

■ 舌のトレーニングを行うことのメリット

  • 歯並び悪化の原因の改善
  • 矯正治療をスムーズに進めるため
    ワイヤーで歯並びをきれいにしていくときに、舌で歯を押すような悪習癖があると悪習癖のない患者様と比べて歯を動かすのに時間がかかることがあります。
  • 矯正治療終了後の後戻りを防ぐため
    保定装置であるリテーナーを使用していても舌癖によって歯が押され再度開咬になる可能性があります。
  • いびきのある方
    寝ている時に舌の根本が喉の奥に入り込んでしまい、空気の通る道が狭くなってしまうことが原因でいびきが生じます。そのため、舌の筋肉を鍛えておくことで睡眠時に舌根沈下が起きずらくなり、いびきを予防することができます。

■ ご自宅で簡単にできる舌のトレーニング方法

「あいうべ体操」をご紹介します。非常に簡単なので、ご自宅でできます。
口の周りの筋肉(口輪筋)と舌の筋肉を鍛えることができます。
やり方は
1「あ」
「あ」と大きな声をだすときのように(実際には声を出さなくていいです)、口を大きく開けましょう。口輪筋や周りの筋肉を鍛えます。
2「い」
口を横に大きく広げます。口角や首にある頬骨筋、笑筋、広脛筋、胸鎖乳突筋が鍛えられます。
3「う」
口を「う」の形にすぼめ前にだします。口輪筋が鍛えられます。
4「べー」
最後に思い切り舌を出すだします。外舌筋であるオトガイ舌筋が収縮することにより前に出て、内舌筋の一つである横舌筋を緊張させることにより舌の幅を狭めます。

コツとしては大きく動かくことです。あいうべ体操を10回1セットとし、一日3セット行うだけでもかなり疲れますので皆さん試してみてください。
舌は内部に4つ外側に3つの合計7つの筋肉で構成されています。舌のトレーニングをすることにより、顎の下の筋肉もひきしまるので、顎下のたるみもすくなる効果があります。

■ 当院の舌のトレーニング

当院のMFTでは、教本に沿って段階的にレッスンを進めていきます。
まずは基本的な舌の使い方や、日常的に舌を正しい位置においておけるだけの基礎的な筋力アップから行っていき、正しい咀嚼、飲み込みの時の舌の使い方を段階を踏んで習得していき、最終的には意識せずとも日常生活での飲食時、安静時(何気ない日常を過ごしているときなど)で正しい舌の使い方、置き場所を実行できるようにしていきます。


当院では、初診時の無料相談時になるべくMFTの必要性があるかどうかを伝えられるようカウンセリングを徹底しておこなっております。
矯正治療をご検討中の方はぜひお気軽に初診無料相談へいらしてください。

最後までご覧になっていただきありがとうございました。

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